100歳の思い出

としえ96歳祖母が享年百一歳で亡くなった。高等女学校時代に自ら発行した糸とじの「たまゆら」誌に

「雨あとの露しとどふる野辺の道、翁が一人車ひき行く」

この短歌はおそらく実家の前に広がる田畑のあぜ道を老いた父が車力を引いている姿を読んだだろうと思うがうまい歌だとあらためて母の偉大さを知った。また、一世紀に渡る人生はだれでも通る道ではないと思う。

私もなにか残すものはないのかと思うがなかなか考えられない。哀悼。


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